食品添加物というと「我々の健康を蝕む悪者」として有名ですよね。

無添加

食品添加物にも様々な種類がありますが、おそらくやコンビニで売られている食品のほとんどに保存料・着色料といった食品添加物が入っていることでしょう。

 

ところで、食品添加物がなぜ体に悪いのか?ということをもう少し突き詰めて考えたことはありますか?「食品添加物には発がん性があるから・・・」とはよく聞きますが、じゃあ逆に発がん性のない食品は何なのでしょうか?無添加で着色料・保存料なしの有機野菜ならば全く発がん性はないのでしょうか?

 

そもそも「発がん性がある」というのも物は言いようで、必ずがんになるとは言っていないのですが我々の不安を煽るには十分な破壊力を発揮します。しかし極論を言えば「風邪を引いた場合、最悪死に至る可能性がある」みたいなもんです。食品を口にする以上、すべてのリスクから逃れるということは不可能です。ある程度割り切って取捨選択する必要があるということですね。

 

ここでは、食品添加物を入れる目的とは何なのか?また、本当に食品添加物は危険なだけの悪者で健康に害を及ぼすだけなのか?ということをもう少し突き詰めて考えていきたいと思います。

 

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食品添加物の安全性とは

 

そもそも食品添加物は何の目的をもって加えられるのでしょうか?厚生労働省によると、食品添加物とは保存料、甘味料、着色料、香料など、食品の製造過程または食品の加工・保存の目的で使用されるものの総称のことを指します。

 

特に保存料などはカビなどの病原菌が繁殖しないように使われるもので、もしこれがなければそれらの無法地帯というわけです。

 

食品添加物の安全性を考える上で一番大事な要素は「量」です。過度な量を摂取すれば、人体に必要な水ですら有毒になるのでこれは当たり前の話です。添加物が食品に加えられる量をどのようにして決めるのかというと、ADIという数値を基準にします。

一つの添加物の安全性というのは、動物実験において短期の大量摂取、長期にわたる継続摂取、世代をまたがっての摂取など様々な側面から安全性を調べ、この摂取量であれば全く毒性を示さなかったという「無毒性量」をまず決めます。

 

そしてそれを人間に換算するために、無毒性量に1/100を掛けた量がADIという数値になります。人が一日に摂取しても全く問題のない量ですね。

 

そしてそこからさらに、ADIを下回る数値で実際の添加物の量というのが決まります。この数値もADIよりかなり小さく、概ね1%程度です。様々な食品から食品添加物を摂取することを考慮しても超えないようにするため、基準より大きく下回ることになるのです。これをまとめると

 

  1. 動物実験において毒性が全くない量
  2. 1.に1/100を乗じた量
  3. 2.を下回る量(概ね1%程度)

 

というプロセスで決定されるのが食品添加物の量です。

添加物

 

 

ざっくり言えば、害のない量の1万分の1くらいということですね。これだけ慎重に決められた量を普段摂取していれば全く問題はありません。よく、食品添加物というのは「発がん性が発見された」という話がありますが、このADIの量を度外視で行われた動物実験で「発がん性が示された!」という結果が得られたとしても何の関係もないのです。

 

 

無添加の罠

そもそも、食品添加物を使用した際にはその成分表示について厳しい規約はありますが、逆に「無添加であること」は表示しなくてはいけないという義務もなければ、表示してはいけないという縛りもありません。これが何を意味するのかというと、それはつまり商業的な戦略として「無添加であること」を売りに出しているということの表れでもあります。

 

たとえば冷凍食品は-18℃以下で保存することから微生物が繁殖するというリスクはほとんどなく、保存料を使う必要は全くないにもかかわらず、わざわざご丁寧に「保存料不使用」と書いて売り出してきます。

 

さらに言えば、添加物を使用しているのに「無添加」と表示するケースもあります。食品や化粧品など、様々な工程を経て作り出されますが、最終工程において添加物が使用されるケースではなく、元々の原材料の時点ですでに添加物が使用されていて、かつそれが様々な工程を経て少なくなるとこれを表示しなくても良いという抜け道があります。これをキャリーオーバーと言います。

 

ここで言いたいのは、「隠れた保存料を使っていて危険だ!」ということではなく、このからくりを利用して「無添加食品」を売り出そうとする企業の不誠実さが問題だということです。無添加食品というのはただの商業的スローガンであって、健康を考える指標としてはまるで意味のないものだと言えるでしょう。

 

そもそも、なぜ無添加なら安全と素直に受け取ることができるのでしょう。天然由来が安心と思っている人に聞きたいのですが、フグ毒や毒キノコは天然由来ではないのでしょうか?

 

実際、こういう天然由来の自然毒が原因で亡くなる方は毎年十名ほどいらっしゃいますが、食品添加物による中毒死なんて聞いたことがないですよね。この一例をもってしても、無添加が安全、添加物は危険などと断じるのは浅はかと言わざるを得ません。



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