秋の果物といえば代表格は柿です。

柿

柿というと、そこまでみずみずしいわけでもなく、梨やぶどうなど、他の秋の果物のほうが爽やかな酸味と程よい甘味で美味しいという印象の人も多いですね。渋味も気になります。

 

しかし、昔から柿が赤くなると医者が青くなると言われるように、健康に効果のある果物として知られています。

 

果物は、美味しく食べられるということがまず前提にはありますが、そんな医者が参ってしまうほどの柿の健康効果というのはどのようなものがあるのでしょうか?その栄養価の面から柿の健康効果を見ていきたいと思います。

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ビタミンC

実は柿にはビタミンCが豊富に含まれています。通常、ビタミンCというとレモン、アセロラ、みかんなどのどちらかと言うと「酸っぱい」果物に含まれているので、ビタミンCが酸っぱいように思えるのですが、これはビタミンCそのものではなく、一緒に含まれるクエン酸が原因です。

レモン

 

つまり酸っぱいかどうかは関係ないので、柿にもビタミンCが含まれるんですね。

 

その含有量はなかなかで、果物のなかでは4位に入るほどでみかんの2倍です。さらに言えば、果肉だけでなく柿の葉茶にも豊富にビタミンCが含まれています。

 

ビタミンCの1日の必要量は、年齢や性別によって若干異なりますがおおよそ100mgほどで、柿をまるごと1個食べるだけでこれを十分に満たすことが出来ます。また、ビタミンCは取り過ぎても副作用がなく、必要量を取り込んだら残りは尿に溶けて排出されますのでその点も安心ですね。

 

ただ、干し柿にするとビタミンCはほとんどなくなってしまいます。

干し柿

これは干し柿にかぎらず、ドライフルーツ全般に言えることですね。ビタミンCというのは熱や酸化に弱く、長時間経つと酸化されてほとんどがなくなってしまいます。その酸化しやすい性質を逆に利用して酸化防止剤に使われたりしますね。

 

ビタミンCにはシミ・シワ・ニキビなどに有効な美肌効果、疲労回復効果、免疫力向上、貧血の予防、ストレスの解消などの効果が期待できます。

 

ビタミンA

ビタミンAはレバーや野菜などに特に多く含まれるもので、一般的に果物にはそれほど多く含まれているわけではないのですが、柿にはこれが比較的多く含まれています。

 

特に干し柿のビタミンA含有量は顕著で、生の柿の2倍以上の100g中120μg含まれています。干し柿はビタミンCが減る代わりにビタミンAが増えるというわけですね。これが多いのかどうか判断がしづらいと思いますが、赤肉種メロンが100g中300μgで、果物の中ではそれに次いで2位という多さです。

 

そして体内でビタミンAへと変わるβカロテン(カロチン)も柿には多く含まれます。βカロテンは、人参に含まれているように橙色がその象徴とも言えます。実は柿にはピーマンと同様のβカロテンが含まれています。

ピーマン

ビタミンAは過剰摂取した分が体内に蓄積されるというリスクがありますが、このβカロテンはビタミンAが不足した際にそれを補う形で変化するため、取り過ぎによる害は心配ありません。

 

ビタミンAには視力回復、粘膜の保護、皮膚の健康、免疫力向上などに効果が期待できます。

 

タンニン

タンニンは渋柿の苦味の元でもある成分です。緑茶に含まれていることは有名ですね。タンニンは水溶性のため、口に含むと唾液に溶けて広がり、渋味が増してしまいます。

 

渋柿が熟して甘柿になると、タンニンが抜けるのではなく水溶性から不溶性に変化していきます。この過程で、タンニンが黒いゴマのような粒として固まっていきます。しかし人間の舌というのは溶けたものの味を感じるので、これを食べても渋味は感じないというわけです。逆に、柿の黒いつぶは渋柿が甘くなった証拠というわけですね。

柿 粒

タンニンには抗酸化作用、抗がん作用、殺菌作用、抗ウイルス作用、動脈硬化や高血圧、心臓疾患、脳血管障害などに効く効果があります。

 

そして特筆すべきは、タンニンの二日酔いへの効果です。

 

タンニンは二日酔いの原因である、エタノールが変化したアセトアルデヒドとくっついて体外へと排出してくれます。これはビタミンCも同様の効果が期待できます。さらに言えば、柿に含まれる酵素はアルコールの分解を促してくれます。このように、様々な要素が複合的に二日酔いに効果的に働いてくれるというわけですね。二日酔いとなるとあまりガッツリしたものは食べたくなくなるものですが、柿のようなさっぱりしたものなら美味しく頂けそうですし、良いですね。

 

二日酔いになってから柿を食べても、もちろん効果は期待できますが、より効果的にするならばお酒を飲む前後くらいに食べると予防効果が期待できます。干し柿はビタミンCがほとんどなくなってしまいますが、タンニンの二日酔い効果を期待して普段から持ち歩き、お酒の席で二日酔い防止のために食べる、というのも良いでしょう。酒の席で干し柿を食べれば、「何で柿食べてんの?」と聞かれて話が盛り上がるかもしれませんしね。

 

βークリプトキサンチン

βークリプトキサンチンは、カロテノイドの一種で、β-カロテンに似た構造をしており、温州みかんにも多く含まれます。そして、温州みかんとほぼ同じくらい含むのが柿です。

みかん

β-クリプトキサンチンは骨粗鬆症予防、糖尿病の改善、免疫力向上、美肌効果、ガン抑制に効果が期待できます。

 

まあガン抑制などは、柿を1個食べたからといって一朝一夕でどうにかなるようなものではないと思いますが、それでも食べないよりはだいぶ良いですからね。季節の果物だから、と秋だけ食べるのではなく、通年を通して柿を食べることが出来ればより効果が期待できると思います。



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