秋の味覚の代表である秋刀魚。

さんま

「秋」という字がそのまま使われているだけあって、やはり秋刀魚は秋が旬ですよね。

 

 

秋刀魚のメニューも様々で、蒲焼きにしたり、唐揚げにしたり、ムニエルにしたり、と色々ありますがやはり一番はシンプルな塩焼きです。秋刀魚本来の味に加えて、程よく焼いた香ばしさに少しの塩味がよく合うんですよね。

 

そんな秋刀魚の栄養価から見る健康効果をお伝えしたいと思います。

 

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秋刀魚の概要

秋刀魚は秋によく捕れること、その姿形が銀色に輝く刀を連想させること、からそのまま「秋刀魚」という字が当てはめられるようになりました。通常、魚の種類だと鯖、鮪、鮒など魚偏の漢字が多い中でこの秋刀魚は異色ですよね。

 

秋刀魚は日本近辺に限らず北太平洋に広く生息しアラスカ、メキシコの海域にも存在します。

 

秋刀魚は回遊魚であり、生涯を通して同じ海域に留まることはせず、それは幼魚や卵の時でさえも例外ではなく海流に乗って移動しています。そしてその回遊の経路は未だに詳しいことがわかっていませんが、群れごとに一定の海域を回遊するということは判明しています。

 

日本近海にいるのは北西太平洋群の秋刀魚の群れです。北大西洋郡の秋刀魚は西日本近海で産卵し、黒潮海域で育ちます。そして春から夏にかけては、黒潮に乗ってより多くの餌が存在する北へと向かい、秋になり冷たい海流である親潮が押し寄せてくると今度は南下してくるのですが、その南下してきた秋刀魚を捕ると脂が乗っていてとても美味しいというわけですね。戻り鰹とほとんど同じといえます。

 

秋刀魚の栄養価

秋刀魚には必須アミノ酸をバランスよく含むタンパク質、貧血防止に役立つ鉄分、粘膜を丈夫にしたり眼精疲労に効果のあるビタミンA、カルシウムの吸収を助けるビタミンD、リン、鉄、カリウムなどのミネラルなど様々な栄養がたっぷり含まれております。

 

しかし、これらははっきり言って他の食材でも事足りる栄養素と言えます。秋刀魚だからこそ特に多く取れる栄養というのを紹介したいと思います。

 

EPA

EPA(エイコサペンタエン酸)は脂肪酸の一種で体内では合成できない必須脂肪酸です。また、不飽和脂肪酸の一種でもあります。

飽和脂肪酸は肉の脂身やラードなどに含まれており、その多くは中性脂肪の元になりますが不飽和脂肪酸は逆に体のバランスを維持するために必要となります。
EPAは血栓をつくらせない血小板凝集抑制効果を持つ成分が多く含まれており血液をサラサラにして心筋梗塞や虚血性心疾患などを予防してくれる効果があります。これは医薬品としても使われているほどです。

 

 

さらに、EPAに限らず魚の油というものは、油ではあるのですがコレステロール低下作用があります。通常の食卓では魚をおかずに出した倍、相対的に肉のおかずが減ると思いますが、コレステロールを上げる肉が減り、下げる魚が増えるということで、よりその効果を発揮しやすいのです。

 

脂身に多く含まれますから、最も効率よく摂取する方法はお刺身として食べることですね。煮てしまうと溶け出してしまいますし、焼き魚でも脂が落ちてしまいます。ソテーやムニエルなどはその脂も料理に使いますから、無駄なく摂取することが出来ます。

 

また、このEPAは皮や骨にも多く含まれています。秋刀魚の骨まで食べるというのはなかなか難しいところですが、皮ならいけそうですね。

DHA

DHA(ドコサヘキサエン酸)は、EPAと同様に必須脂肪酸の一種です。

また善玉コレステロールを増やす効果もEPAと同様に期待できます。EPAと構造が似ており、効果も近いものがありますが決定的な違いは脳の入り口の血液脳関門を通過出来るかどうかです。EPAは通過できませんが、DHAは通過できます。DHAは数少ない脳に必要な栄養素の1つで、脳の神経細胞の中に存在しています。この中にDHAが多いと神経伝達物質の生産量が高まり、脳内の情報伝達が活性化するというわけです。

 

また、DHAとEPAは互いに補完し合っており、EPAが95%含まれたものと、EPAを75%に下げてその分DHAを増やしたものでは、後者のほうが血液に効果があるようです。

 

とはいえ、EPAが存在していれば必ずDHAが存在しているのであまりその点は気にする必要はないかもしれません。

 

レチノール

 

レチノールというのは新しい細胞の形成を促す作用や、細胞の水分保持の働きがある栄養素です。元々はビタミンAの仲間で、肌の乾燥を防いでシワの予防になったり、コラーゲンを生成する細胞に働きかけて、コラーゲンを増やしたり、傷んだエラスチンを修復する働きもあります。

 

このレチノールはなんと、苦くて残しがちな「わた」に多く含まれています。

 

 

中には秋刀魚のわたが「苦いけど癖になる」と、好物として食べる人もいるみたいですね。

 

 

ところで、魚の内臓というと普通は魚が食べたものが残っていて、それが原因で食中毒になることもありますが秋刀魚にはその心配はありません。これは、秋刀魚には胃がなく消化管が一本の管になっていて食べたものが体内に留まらないからです。

 

まあ、安全に食べられるとはいてやはりあの苦味は気になります。お子様であればなおさらですね。とはいえ胃の中に残留物がない分、他の魚に比べると苦味はだいぶ抑えられてはいるようですが。どうしても我慢できない場合は、内蔵の前1/3を取り除くとだいぶ苦味が抑えられます。また、大根おろしやレモンと一緒に食べることで苦味を抑えるということもできます。

 

 

秋刀魚はその身だけでなく、皮、内蔵、骨に至るまで様々な栄養が含まれておりますので、なるべく無駄なく食べたい食材ですね。



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