虫歯の予防に効果があるガムの謳い文句に「キシリトール配合!」というものがありますね。

キシリトール

 

歯医者さんでは虫歯予防のためにガムの他にも「キシリトール配合のチョコレート」なんてものも配っているそうで、虫歯予防といったら猫も杓子もキシリトールなわけです。。ここまで来るとキシリトールがそもそも何なのかって聞きづらいところもありますよね。

 

ここでは、今更人には聞けないキシリトールの虫歯予防効果とはどんなものなのか?またより効果的に虫歯予防をするためにはどのようにしてガムを噛んだら良いのか?などをお伝えしていきたいと思います。

 

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キシリトールとは

 

キシリトール(xylitol)とは糖アルコールの一種です。

キシリトール

 

「糖」と聞くと、それが口の中で酸へと変わって虫歯になるというイメージをしますがそれについての詳細は後述します。

 

メタノール、エタノールに代表されるアルコールというのは語尾に「ol」という言葉がつく単語ですから、キシリトールがアルコールの一種というのはその名前からもわかりますね。

 

よく人工甘味料と称されることもありますが、キシリトール自体はイチゴやラズベリー等の果物、レタスやホウレンソウ、カリフラワー等の野菜などに含まれている天然由来成分です。それどころか点滴に含まれていたり、肝臓で1日に5~15g 生産されていたり、と体への安全性は折り紙つきです。

 

アメリカでは「1日にどれだけ摂取しても健康を害さない添加物」とされているそうです。アメリカの言う安全性というのがどこまで信用できるのか眉唾なところはありますが・・・

 

キシリトール自体の甘味は実は砂糖と同等ですが、カロリーは砂糖の3/5程度とダイエットにも嬉しい甘味料です。ならば砂糖を全部キシリトールに変えてしまえばカロリー制限にもなり虫歯予防にもなる!と思ってしまいますが、コスト面での問題があり、なんと砂糖の10倍もの価格がするんだとか。

 

なので、市販のキシリトール配合ガムというと100%キシリトールではなく、含有量は概ね50%程度で砂糖なども混ざってしまっており、キシリトール100%配合のガムは歯科専売となり、価格も少々高くなります。

 

 

キシリトールの虫歯予防効果とは

キシリトールには具的的にどのような虫歯予防効果があるのでしょうか?

 

虫歯の原因・酸を作らない

通常、砂糖などの糖を摂取すると通常う蝕原生細菌(ミュータンス菌)が反応して乳酸などの酸を発生させます。糖から作られる乳酸という物質は体内ではエネルギーに変わる有用なものではありますが、こと虫歯予防ということに関しては大敵となります。

 

糖アルコールであるキシリトールも果物に多く含まれる果糖と構造が似ているため、ミュータンス菌が反応しようとするのですがこれを消費する機能を持ちあわせておらず、酸を作ることも出来ないため虫歯にならないのです。

 

歯医者さんが作ったチョコレートというキシリトール100%配合のチョコレートがありますが、虫歯の原因となる酸を作らないためこれを寝る前に子供に食べさせるように歯医者さんが指導するんだそうです。「チョコレート=虫歯」という常識で育った人間からするとすごく変というか面白いですね。

 

虫歯菌を弱らせる

単に虫歯の原因となる酸を作らないだけに留まらず、キシリトールによって口の環境を変えることが出来ます。

 

キシリトールを消費できないミュータンス菌ですが、それでもキシリトールを取り込んで代謝しようとするため段々ミュータンス菌自体が弱ってきます。すると、元々口の中にはミュータンス菌以外にもキシリトールを餌として認識しない菌がいるのですが、この菌が口の中で優勢になることで虫歯を作りにくくしてくれます。

 

ミュータンス菌が弱まるとプラークの生成も抑制できます。単純に量が減少するということに加えてプラーク自体の質がサラサラに変わり落としやすくなります。

 

赤ちゃんの口には虫歯菌はおらず、唾液などによって感染して虫歯になってしまうとよく聞きます。キシリトールを配合したガムを噛み続けることによって、擬似的にそのような状態に近づけてくれるということでしょうね。

 

唾液の分泌・歯の再石灰化を促進する

これは味覚を刺激するものならば何でも良くキシリトールに限ったことではないのですが、砂糖と同等の甘みを持つキシリトールは、他の甘味料と比べても特に味覚を刺激して唾液の分泌を促進してくれます。

 

唾液には雑菌の繁殖を防いで口臭予防の効果があるものの、残念ながらミュータンス菌を殺菌する力はないようです。しかし、唾液が分泌されると「歯の再石灰化」を促進してくれる効果が期待できます。

 

歯は食事の度に溶け、唾液の力によって再石灰化をして元に戻るということをしています。具体的には唾液に含まれるカルシウムイオンとリン酸イオンが働いて歯の再石灰化に役立っています。

 

唾液の分泌は歯の再石灰化だけでなく、口の中のPHを一定に保つ効果や歯の汚れを洗い流す効果も期待できます。

 

さらには、単に唾液の分泌によってだけでなく糖アルコールとカルシウムの複合体が歯の硬組織中に進入して再石灰化を促進するという効果も期待できるのです。糖アルコールで唯一虫歯菌が酸を作らないというキシリトールの性質も相まって相乗効果になっていますね。

キシリトールの効果を高めるために

 

キシリトールの虫歯予防効果を享受するためには、ただ市販のキシリトール配合ガムを噛んでいるだけでは効果が薄いです。それは前述のように、市販のキシリトール配合ガムはキシリトール100%ではないことが多いからです。

 

糖が入っていないシュガーレスならばある程度の効果は期待できますが、やはりキシリトール100%のものが望ましいです。それは多少値が張りますがやはり効果は大きいです。

キシリトールガム

そして、一度にたくさん食べるよりも食後や就寝前などに2粒ずつを目安に食べると効果的です。これは、虫歯予防に必要な1日のキシリトール摂取量が5~10gであるのに対してキシリトール100%配合のガムに含まれる量が1.3gほどなので、食後と就寝前に噛むことでその必要量を概ね満たすことが出来るからです。

 

さらに言うと、最初の噛み始めは味が強いこともあって唾液が多く出ますが、なるべくこれをすぐに飲み込まず5分ほど口の中にためておくと溶け出したキシリトールを口の中に広げることが出来ます。

 

ただ、キシリトール自体にお腹をゆるくする作用があるので、食べ過ぎには注意をしたほうが良いです。



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