疲れた時は甘いものを食べて回復!とよく言われています。

 

スイーツ

テレビや雑誌などで、事あるごとに「糖は脳のエネルギー」という風に謳われていますね。なるほど、頭脳労働をすれば糖をエネルギーに使うので疲れる。つまり、甘いものが欲しくなるのは頭を使っている証拠で、逆に甘いものを欲しないのは頭を使っていない証拠というわけです。

 

一見、正しい理屈のように聞こえますが、実は疲れている時に体が欲しているのは糖分ではなく、別のものだということはご存知でしたか?

 

もしいますぐに糖分を欲しないといけないというくらい疲れているとしたら、それは糖尿病レベルの病にかかっている可能性があります。ですが、通常はそこまで疲れるということは普通の人ならありません。

 

多くの場合、前述のように本当は別のものが必要なのですが「糖分は脳のエネルギーになる」という理屈を免罪符にして甘いものを食べることを正当化しているのです。

 

では、私たちが疲れている時に甘いものが食べたくなる本当の理由とは何なのでしょうか?そのことをお伝えしていきたいと思います。

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糖分が疲れを取る?

 

そもそも、甘いものが疲れを取るというのならば、私たちは1日の間、ほぼ疲れている状態ということになります。

なぜならば、私たちの身体というのは糖分を貯蔵するような作りになっていないからです。

 

糖分を摂取するとその分を肝臓や筋肉に蓄えようとしますが、すぐに許容量をオーバーしていっぱいになってしまいます。ではオーバーした分の糖分はどうなるのかというとダイエットの大敵・脂肪として蓄えます。

しかもこれがたちの悪い事に、脂肪に蓄える量に際限がありません。

甘いものを食べると太るというのは、身体に貯蔵できなくなった糖分を全部脂肪に変えてしまうという理由から来ているのです。

 

そして筋肉などに存在する糖は、運動をすることですぐに消費されて乳酸という物質に変わります。

 

さらに言うと、私たちの身体というのは糖分が足りなくなった際にそれを別のものから作り出すことで補う仕組みができています。これは糖新生といって、脂肪や筋肉から糖を作り出します。また、脂肪から作られるケトン体は糖の代替エネルギーとして使うことも出来、これは脳も含めて全身の器官に使えるエネルギーとなります。

 

この糖新生のメカニズムが、長時間食事を取ることが出来ない睡眠中にエネルギーを確保する手段となっているのです。そうでなければ、夜中に甘いものを食べたくなって飛び起きるということがあってもおかしくないですよね。しかし、多くの人はそこまで甘いものを欲するということはないはずです。

 

疲れた時に甘いものを食べたくなる本当の理由

ではなぜ、疲れた時に甘いものを食べたくなるのでしょうか?実は、疲れている時に体が欲しているのは甘いものではなくビタミンCなのです。

レモン

疲労回復に効果があることで有名なビタミンCですね。これは、ビタミンCがストレスに対抗するための副腎ホルモンの生成に関わっていることや、血液中の赤血球の生産の補助をしたり鉄分の吸収を強化して血流の増強をしていることが理由とされております。

 

ビタミンCというのは、アセロラを筆頭にレモンや柿などの果物に多く含まれています。かつて、砂糖など気軽に手に入らない時代の甘いものといったら果物だったのです。そのため、ビタミンCを取るためには甘いものが必要なのだ、と本能に刷り込まれているのです。

果物

その時代はそれで良かったのですが、現代は飽食の時代。甘いものといったらチョコレート、クッキー、ケーキ、パンなど、手を伸ばせば果物よりもずっと甘いものがすぐに手に入りますね。加えて、「甘いものは疲れを取るんだ」という言い訳にも似た免罪符を刷り込まれています。

 

しかし、甘いものを食べたからといってそれがすぐ疲れを取るわけではありませんね。もしそうであるならば、ある程度疲れが取れたところで甘いものを食べることはやめるはずです。しかし、往々にして甘いものを一口食べればそれを呼び水にどんどんと食べてしまいます。

 

この時、甘いものを食べたことにより快感を司る脳内物質ドーパミンが分泌され、その快感が疲れを上回って一時的に忘れることはできます。あるいは、甘いものを食べたことでプラシーボ効果(偽薬)による思い込みによって、ある程度疲れが取れたような気がしてきます。

 

 

しかし、糖分を取っても本当に疲れをとったことにはなりません。ここはやはり、ビタミンCを多く含む果物を食べることで疲労回復をしましょう。アセロラ、グァバ、レモン、柿、キウイフルーツ、あけび、いちごなどは特に多くビタミンCを含む果物です。

 

というか、甘いものを食べたくなる時って疲れた時というよりも「ふと思い出した時」のほうが多くないですか?「ああ、あそこのパン食べたいな・・・」とか「あそこのケーキ食べたいな・・・」とか。

 

単にその味が忘れられず、何かのきっかけでそれを思い出して食べたくなっているだけのように思えます。その方が欲望に素直でいいと思いますが、「疲れている」を言い訳にするのは良くありませんね。

 

私からすると「甘いものを食べたい」→「疲れには甘いものが良い」→「体が何だか疲れている気がする」→「甘いものを食べても良い」という思考を無意識に行っているのではないか、と思ってしまいますね。

 

まずは甘いものは疲れを取るわけではないということを念頭に置くことが大事ですね。



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