タバコを吸わない人に取ってものすごく気になるの副流煙による受動喫煙ですね。

受動喫煙

 

タバコの害については、今更言うまでもないくらいに一般的に広まっているといえますが、実はここに来て「タバコが有害というのは嘘!」というような反論も聞こえてきています。

 

今まで散々、タバコの害について教えこまれてきた私たちですし、タバコを吸わない人ならば喫煙者のことを邪険に扱い、時には直接言葉による批難をすることもあったことでしょうから、もし事実だとしてもなかなか受け入れがたいことではあります。

 

こちらでは、本当にタバコが有害というのが嘘なのか?もし嘘なら他にはタバコというのはどのような影響があるのか?などをお伝えしたいと思います。

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「タバコは有害」というのは嘘?

「タバコは有害というのは嘘!むしろガンになりにくくする!」ということを言っている人もいます。

 

中部大学教授の武田邦彦氏はその筆頭なのですが、その武田邦彦氏の持論を例に挙げてみると

・肺がんによる喫煙の影響はない!
・胃がんに対してはむしろ喫煙をしたほうがなりにくくなる!

というものでした。

 

武田邦彦氏は医学部出身でもなく、専門は統計学のようなので、統計を用いてその理由を説明されています。

肺がん

 

つまり、肺がんになった人の中の喫煙者の比率が7割で、これは全人口における喫煙者の比率も約7割なので、喫煙は肺がんとは全く無関係だ、という理屈なのです。

 

一見、正しい理屈のように聞こえるのですが、この引用した円グラフというのが、本来は「肺がんになった原因のうち喫煙が原因と思われる比率」なのです。この前提を履き違えてしまっているだけに、肺がんには喫煙は無関係というだけでなく「喫煙はむしろ胃がん予防になる!」というトンデモ理論を導き出してしまっているのです。

 

さすがに「タバコが健康に良い!」というのは無理がありますね。では次に、タバコに害があるというのは根拠が曖昧だ!と反論するものがあります。

 

そもそも、何を持って科学的根拠を示すのかという問題でもありますが、こういうものは一つの論文によって革命的に理論がひっくり返るということはなく、様々な検証を行いそれを積み上げていって立証するものです。どうもこの「タバコ無概論」を唱える人には、一部の論文のちょっとした不備の揚げ足取りを行っているものが多いみたいです。

 

1981年、日本の平山雄という医学博士により受動喫煙の害が世界で初めて提言されました。この論文には確かに、多少の不備があったようで、受動喫煙が本当に健康に害を及ぼすのか論争が行われておりました。しかし、2004年に世界保健機構、2005年に米国カリフォルニア州環境局、2006年に米国公衆衛生局長が、それぞれ受動喫煙による健康被害の詳細な報告書を発表し、すでに日本学術機構も「様々な科学的根拠が示され論争に終止符が打たれた』といえる」としています。

 

このようにタバコによる害を証明する検証というのはいくつも挙がっており、これはいわば「情況証拠がいくつも挙げられており犯行は明確なのに『直接やったところを見たのか』と認めない犯人」のようなものです。

 

逆に言うなら「タバコが健康に影響がない!」という証拠があれば納得するのですが、それは上記のようなトンデモ理論を唱える人くらいしかいませんからね。

 

副流煙のほうが体に害がある理由

 

タバコを吸う人が勝手に健康を崩すなら一向に構わないので勝手に吸ってくれればいいですが、副流煙による受動喫煙があるのでそうも言ってられませんね。

 

主流煙は、タバコを吸う人が直接吸う煙のことで、逆に周囲に撒き散らす煙のことを副流煙といいます。主流煙はフィルターを通してからろ過されてから吸うため有害物質が少なくなります。加えて言うと、主流煙と副流煙は燃焼する温度が違います。タバコを吸っている人のタバコの先を見ると、赤く燃え上がりますよね。

 

タバコ

これは、火種の部分に空気が多く取り込まれている証拠で、通常よりも燃焼温度が上がり、完全燃焼を起こしやすくなります。

 

つまり副流煙による受動喫煙というものはこれと全く逆で、フィルターを通さずそのまま有害物質を取り込むことになるのに加え、燃焼温度が低温で不完全燃焼を起こしやすいので主流煙よりも有害物質が多くなるという風になってしまいます。

 

以下に、主流煙と副流煙のそれぞれの有害物質の含有量を示します。

 

たばこ一本中の主な有害物質

有害物質名

主流煙 副流煙
発癌物質

(ng/本)

ベンゾ(a)ピレン 20~40 68~140
ジメチルニトロソアミン 5.7~43 680~820
メチルエチルニトロソアミン 0.4~5.9 9.4~30
N一ニトロソノルニコチン 100~550 500~2750
ニトロソピロリジン 5.1~22 200~380
キノリン 1700 18000
メチルキノリン類 700 8000
ヒドラジン 32 96
2‐ナフチルアミン 1.7 67
4‐アミノビフェニール 4.6 140
0‐トルイジン 160 3000
その他の
有害物質

(mg/本)

タール(総称として) 10.2 34.5
ニコチン 0.46 0.27
アンモニア 0.16 7.4
一酸化炭素 31.4 148
二酸化炭素 63.5 79.5
窒素酸化物 0.014 0.051
フェノール類 0.228 0.603

参考:http://www.lares.dti.ne.jp/~yoki/nosmoking/smoking2.html

 

ニコチンを除いた全ての有害物質が副流煙の方が多くなっているのがわかりますね。ただこれは、一本のタバコから出る全ての副流煙を計測したというもの。実際の副流煙というのは大気中に散って濃度が薄まりますし、全部を吸うことはないというのも考慮しなくてはいけませんので、副流煙によってもたらされる有害物質というのは実質的にはもっと少ないでしょう。

 

しかし、これは多い少ないの問題ではありません。有害物質が含まれるのは事実ですから、仮に副流煙の方が有害物質が少ないとしても、それが喫煙者の「副流煙くらいでガタガタ言うな!」と言うための根拠には全くなりません。周りに撒き散らすのがすでに公害なのですからね。

 

それと、当然のことですが喫煙者本人もフィルターを通さない副流煙を吸っています。主流煙と副流煙の両方を吸っているのが喫煙者本人ということですから、健康を害するリスクは当然、非喫煙者よりも高くなります。

 

タバコには4000種類の化学物質が含まれており、そのうち200種類が有害物質とされておりますので、上記に示した有害物質というのはほんの一部でしかありません。そしてその中でも特に有害とされるニコチンタール一酸化炭素についてお話しましょう。

 

ニコチン

ニコチンは摂取すると脳に快楽をもたらし、これが体内からなくなるとイライラやストレスなどの離脱症状(禁断症状)を引き起こし、さらなるニコチンを欲しようとする中毒性を示します。ニコチン中毒と言われるように、タバコを吸う人がやめれなくなってしまう原因ですね。

 

それだけでなく、ニコチンは強い神経毒でありその毒性は青酸カリの2倍以上と言われております。その強い毒性から昔はアオムシなどの害虫駆除に使用されておりましたが、あまりに毒性が強すぎるために現在は禁止されています。

 

ニコチンの害としてまず考えられるのは血管への影響です。血管を収縮させて血行を阻害したり、血液中のコレステロールを酸化させ悪玉コレステロールを増やします。これにより心臓や血管がダメージを受け心拍数と血圧が上昇体温が低下、身体全体の新陳代謝が阻害、さらには動脈硬化を引き起こします。
次に考えられるのは女性ホルモンの分泌を低下。肌のくすみ、しわ、しみ、吹き出物など肌トラブルの原因になります。
さらに妊婦さんであれば胎児への悪影響も懸念されます。赤ちゃんの脳の神経系への悪影響により注意欠陥・多動性障害(ADHD)を引き起こす原因になると言われています。羊水においては血液よりもニコチンの濃度が高くなり、母体よりもさらにニコチンの影響を受けやすいので、妊娠中は絶対に避けたほうが良いです。

さらには、胃の収縮カを低下させたり、吐き気、心収縮力の増加なども、もたらします。

 

有害物質の中で唯一、副流煙のほうが少ないというのは不幸中の幸いか。

 

一酸化炭素

 

練炭などで集団自殺する際に死亡原因となるのが一酸化炭素中毒。一酸化炭素は血液中のヘモグロビンと結びついて、ヘモグロビンの酸素運搬能力を阻害します。一酸化炭素中毒になると死んでしまうのは、酸欠状態になって脳を含む全身に酸素が運搬できなくなってしまうからです。

 

酸欠というと窒息のような苦しさを思い浮かべますが、私たちが息苦しさを覚えるのは酸素が不足した時ではなく血中の二酸化炭素が増えた時であって、酸素の増減は関係ないのです。よってこの一酸化炭素中毒は息苦しいなどの自覚症状がないまま進行するという恐ろしさがあります。

 

症状としては頭痛、疲労感、体力の低下、判断力の低下、動脈硬化、心筋梗塞、めまいや吐き気、意識障害や肺に水が溜まる肺水腫など様々で、これは一酸化炭素そのものの毒性に加えて、ヘモグロビンと結びついた酸欠からくる間接的なものもあります。

 

タール

タールというのは特定の物質を示すのではなく、植物樹脂のことであってタバコに含まれる有害物質の総称みたいなものです。

 

タールは色素沈着などを起こして歯が黄色くなったり口臭の原因になったりしますが、なんといってもガンを引き起こします。特に呼吸器系の疾患やガンに影響があり、肺がんや喉頭がんの原意になります。

 

よく、喫煙者と非喫煙者の肺の色を比べて、喫煙者の肺が真っ黒になっているのを見ますがあれは正にタバコを吸い続けてタールがこびりついた肺そのものです。

肺

 

副流煙の対策はどうしたらいい?

 

昨今では路上喫煙を禁止していたり分煙スペースをもうけたりと、タバコを吸わない人にとっては住みやすい環境になってきてはいますね。とはいえ未だに歩きタバコをしている人もいますし、そんな人が近くにいたら自分ではどうしようもないというもどかしさがありますね。

 

そういう人がいたら、まずは逃げましょう。本当に強い人というのは無用な戦いを避けるものです。

 

行き先が同じとか一本道だったりしてどうしても逃げられない場合にはマスクをするのは有効です。ただ、通常のマスクでは花粉やインフルエンザウイルスを防ぐことは出来てもそれより小さいたばこの煙には効果がありません。副流煙対策専用のマスクを着用するのが望ましいですが、もしない場合は苦肉の策としてマスクを2枚がけすることでもある程度副流煙を防ぐ対策にはなります。



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