急激なダイエットをすると体から臭いが発生することがあります。

 

 

通常、口臭や体臭が気になるという時は「食べたものがどうか」ということを気にしますよね。なのに、むしろ食べ物を減らしているはずなのになぜか臭いが・・・

 

とはいえ、自分の臭いというのはそれに慣れてしまっているが故に、よほど強く臭いがしない限り、自分ではなかなか気づかないもの。自分で気づくくらいの臭いということは周囲にとっては相当強い臭いになっているかもしれません。

 

そしてそのダイエット、特に糖質を制限した際に出てくるのですが一般に「ケトン体」と言われているものが正体です。こちらでは、ケトン体が出来てしまうメカニズムや対策、そしてどのような臭いがするのかなどをお伝えしたいと思います。

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糖質制限ダイエットとケトン体

 

まずは糖質制限ダイエットとケトン体のことについてです。糖質、つまり炭水化物を制限するダイエットなわけですね。

 

糖質制限ダイエットの根拠になっているのは、私たちの体が「糖質の余剰分を際限なく脂肪として貯蓄してしまう」という風にできていることです。脂肪分などは、それ自体を摂取しても1日に吸収できる量には制限がありせいぜい100gほどなのですが、糖質に限っては肝臓、筋肉に蓄えられる許容量を超えた分は脂肪になってしまうのです。甘いものは太ると言われる所以ですね。

 

そこで、糖質の摂取を控えて、タンパク質と脂肪分を中心にした食事をすることでダイエットをしようというのが糖質制限ダイエットです。

 

そこで「糖質をエネルギー源にしている脳の栄養はどうすればいいのか」という疑問が挙がりますが、そこで糖質の代替エネルギーとして使えるのがケトン体という物質です。

 

ケトン体は糖質の飢餓状態にある時に肝臓が脂肪酸から作り出します。つまり脂肪を燃焼してそれをエネルギーに変えてしまうのです。糖質制限によって脂肪の蓄積がなくなる上に、さらに体内の脂肪をエネルギーに使ってしまおうという、一度で二度美味しいダイエットなのですね。

 

 

実際にはケトン体はアセチルCoという形でエネルギーとして使われるのですが、アセチルCoのままでは全身に行き渡らせることができないため、ケトン体という形で全身に行き渡らせてから使われます。これは、ケトン体が水溶性なので血液中に溶け込むことが出来るからです。

 

ケトン体

 

サイトによってはケトン体のことを「脂肪を燃焼した時に出来る燃えカス」という風に紹介しているところもありまうが、これは若干違います。

 

そしてこの時に出来るのがβ-ヒドロキシ酪酸、アセト酢酸、アセトンという3つのケトン体です。これらのケトン体が血中に増えすぎると汗、呼気、尿から排出されて臭いの元となります。

 

そのため、ダイエットをすると体臭や口臭がするようになるのですね。

 

 

ケトン臭とはどんな臭いがする?

このケトン臭、どんな臭いがするのか気になりますよね。

 

よく言われているのが「甘酸っぱいりんごのような臭い」というものです。これだけ聞くとむしろいい匂いなんじゃないかと思いますよね。

 

ここで考えて欲しいのは、ケトン体の一つであるアセトンという物質。

 

これは、エタノールつまりアルコールを摂取した際にも発生します。通常、エタノールはアセトアルデヒド、酢酸という過程を経て水と二酸化炭素になって体外へと排出されるというのはお酒を飲む人ならご存知だと思います。アセトアルデヒドは二日酔いの原因となる物質と言われていますね。

 

しかし、あまりにも大量にアルコールを摂取した時には分解不良を起こしてしまい、アセトンもできるのです。

 

つまり、アセトン臭というのは酔っぱらいの口臭みたいな臭いがするというふうに思ってもらえるとイメージしやすいんじゃないでしょうか。

 

アセトンというのはその他には、接着剤や塗料の溶媒、マニキュアの除光液などにも使われているようです。

 

ダイエットをしている時というのは、ケトン体が作られる以外にも様々な体の変化が考えられます。例えば、脂肪の分解によって作られた、ケトン体の前身である脂肪酸が増えます。これが汗に混ざると脂っこい臭いを発生するので、ケトン体と混ざってさらに臭いを強くするものと思われます。

 

もしかしたらケトン体だけならばそこまで強い臭いはしないのかもしれませんが、こういう副次的な要素も絡んできているのでしょうね。

 

口臭で言えば、呼気に含まれるアセトンが多くなるだけでなく、飢餓により唾液の分泌量が減って口の中の細菌が増え、口臭が強くなります。

 

ケトン臭への対策は

 

さて、このケトン臭への対策はどのようにしたら良いでしょうか?最も良いのは過度な糖質制限ダイエットを避けるということです。まあ、体臭とダイエットを天秤にかけた時に「臭くてもいいからダイエット優先!」という人はそのままでもいいのかもしれません。しかし、あまりケトン体が増えすぎると「ケトアドーシス」という臨床状態を引き起こすことも懸念されております。

 

 

もう一つのキーポイントになるのは「ケトン体は脳以外でもエネルギーとして使用できる」というところ。脳に限らず、筋肉、内蔵(肝臓を除く)でも糖分の代替エネルギーとして使用することが出来ます。

 

 

つまり、運動をして溜まったケトン体を消費してしまえばいい、ということです。少々荒療治のような気がしないでもないですが、糖質制限ダイエットにおける謳い文句は「運動をしなくても痩せる!」という物が多いです。そのため、糖質制限をしているところに、さらに運動をするとなると結構きついかもしれませんね。

 

なので、これは極端な糖質制限を緩めるのと同時にやるといいかもしれません。糖質制限を少し緩くし、運動も少し取り入れる。そうすることでケトン体が過剰になるのを防げるようになるんじゃないでしょうか。



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