秋なすは嫁に食わすなという言葉があります。

ナス

 

これは、秋なすが美味なため憎らしい嫁に食わすのはもったいない、という姑による嫁いびりの意味から来ている言葉です。まあ、これは父親が家族の長という、古臭い封建的な家族制度から来ている言葉なので現代にはそぐわないものがあります。

 

とはいえ、今回注目したいのはそこではなく、「なす」の方です。

 

なすっていう野菜は不思議なもので、焼いてよし、煮てよし、揚げてよし、漬けてよし、と様々な調理法にも見事にマッチしてしまうんですよね。焼きナスはもちろん美味しいですし、煮物にも合います。、素揚げやはさみ揚げ、漬物、グラタンと、気がつけば色んな所になすって存在していますね。

 

こちらでは、なすに含まれる栄養がもたらす健康効果というものをお伝えしたいと思います。

 

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なすの栄養による健康効果

ナスに含まれるのはほとんどが水分であり、低たんぱく低カロリーと非常にヘルシーでダイエットに適した食べ物になっています。しかしなすの栄養の真価というのはそこではありません。

 

ナスニン

アントシアニン系ポリフェノールの一種であるナスニンは、なすの皮が紫に色になっている元でもあります。

 

ナスニンには強力な抗酸化作用があり、その効果はほうれん草やブロッコリーよりも強力です。この強力な抗酸化作用によって、ストレスや喫煙等によって増えがんの原因となる活性酸素の働きを抑制して老化防止、がん予防、血糖値の正常化したり、コレステロール値を下げて生活習慣病の予防にも効果があります。

 

また、アントシアニンというのはブルーベリーにも含まれているものです。そのため、ブルーベリーと同様に眼の網膜にあるロドプシンの再結合に働きかけ、眼精疲労や視力回復に効果があります。

 

ナスニンは皮に多く含まれるため、皮はむかずにそのまま食べると良いでしょう。熱には強いですが水に溶けやすいので、煮物や汁物にした場合はその煮汁も一緒に摂取出来ると良いですね。

 

おすすめは油を使った調理法ですね。水に晒さないのでナスニンが溶け出す心配がありませんし、元々ナスは油を吸収しやすい構造になっていて美味しくいただけます。

 

コリン

コリンは体内からもアミノ酸によって合成される物質で、アセチルコリンの原料にもなるのですが、アセチルコリンは血管の柔軟性を保ち、血管を強くする働きがあるので、高血圧に効果があります。

 

また、コリンはレシチンという細胞膜を作る成分の元にもなり、肝臓への脂肪の蓄積や血管壁へのコレステロールの沈着を防ぐため高血圧や動脈硬化脂肪肝毛細血管からの出血防止や動脈硬化を防ぐ効果があります。

 

さらに、胃液の分泌を促す働きも持っていて、肝臓機能を高め食欲不振にも有効です。夏バテで食欲が低下しがちな夏にピッタリの野菜というわけですね。

 

クロロゲン酸

クロロゲン酸もナスニンと同様にポリフェノールの一種で、やはりナスニンと同様に抗酸化作用があり、抗がん作用や生活習慣病の予防に効果があります。

 

これはいわゆるナスのアクに含まれており、コーヒー豆にも含まれるため若干の渋味があります。

コーヒー

 

通常、ナスはその渋味を嫌って調理をする前にしばらく水に浸してアク抜きをするのが一般的です。しかしアク抜きをせずにそのまま食べたほうがこのクロロゲン酸をより効率的に摂取できます。

 

また、前述のナスニンの効果を高める相乗効果も期待できます。

 

カリウム

カリウムも多く含まれます。カリウムというのはナトリウムと対になって体の機能に関与しているのですが、実は体温を下げる作用も持っています。

 

反対に体温を上げる作用があるのは鉄、タンパク質、ナトリウムなのですが、これらの相対的な比率によって体温が上がりやすいか、下がりやすいかが決まっています。ナスというのはカリウムに比べて鉄、タンパク質、ナトリウムが少ないので体温を下げる方向へと体が向かいます。

 

夏野菜は総じて体を冷やす効果があります。夏野菜というとナスの他にはきゅうりなどがありますが、これらは夏の火照った体を冷やしてくれるので熱中症対策などに有効です。逆に人参、ごぼう、かぼちゃなどの冬野菜は体を温めてくれる効果があり、うまく季節にマッチした食べ物になっているんですね。

 

しかし、夏はともかく気温が涼しくなってきた秋にナスを食べると必要以上に体を冷やしてしまって体調を崩す原因になります。特に妊婦さんは体の冷やし過ぎに注意しましょう。「秋なすは嫁に食わすな」という言葉は、単に姑の嫁いびりとしてでなくこういった母体を気遣うために生まれたのだ、とする説もあります。

 

 

その他にも、含有量は少ないもののビタミンB群、ビタミンC、鉄、カルシウム、食物繊維なども含まれています。

 

ナスは総じて言うと、アク抜きや皮を剥いたりするよりも、そのまま食べたほうがより健康に効果がある野菜といえますね。幸い、どんな調理法やどんな味付けにも割りとよく合い、また熱にも強いという万能な野菜です。

 

漬物、グラタン、麻婆茄子、と和洋中全てに使われている野菜ですからね。

 



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