断食と聞くとお坊さんの修行か何かをイメージすると思います。

座禅

 

お坊さんは宗教的な目的を持って、あるいは自身を精神的に鍛錬するために断食や断眠に敢行することは確かにあります。

 

お坊さんの修行じゃなくてもし断食をするとしたら、「食べ過ぎた次の日の帳尻合わせ」としての断食ですね。まあ、いずれにしても断食にはきつい、つらい、そんなイメージがつきまといます。

 

確かに、お坊さんのように何日も断食するとなると生半可な覚悟で出来ることではありません。しかし、朝食を抜くとか、一日一食にするとかなら結構気軽にできますよね。これも一種の断食です。

 

昨今では、断食は修行としてだけでなくその健康効果が注目されており、プチ断食とかファンスティングなどのワードは美容に興味のある方であれば聞いたことがあると思います。

 

朝食抜きにすることの健康効果はすでにお伝えしましたが、ここでは、それをさらに発展させて1日断食することの健康効果に注目したいと思います。

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1日断食の健康効果

体というのは一日中食事を取るリズムでは出来ておりません。そもそも朝食というものの存在自体が蛇足であって、これを抜くことで様々な健康効果が期待できます。それをさらに、1日食事を抜いたらもっと効果が期待できますね。

 

朝食抜きはもはやスタンダード。その上でさらに効果を期待するために1日断食というものがあります。では、1日の断食はどのような効果が有るのでしょうか?

 

体の老廃物・毒素を排出する

食事を取らないことで消化器を休ませると、体に蓄積された毒素を排出することが出来ます。

 

人間というのは食事によって様々な毒素を取り入れてしまっています。加工食品・ファストフードなどに含まれる保存料、着色料、野菜・果物に含まれる農薬、魚に含まれる水銀など・・・元々人間の体は毒素を排出する機能は備わっているものの、取り入れる食事の量が多くては全てを処理することは出来ず、段々と毒素が体に蓄積されていきます。

 

これらの様々な毒素は体の代謝を低下させ、血液、リンパの流れを悪くし、慢性的な疲れ、むくみ、冷え性、ニキビやアトピーなどの肌トラブル、さらにはイライラや不安などの精神的な影響もあります。

 

断食をすることで一旦消化器を休ませてあげれば、普段は消化に尽力していて手が回らなかった体も、蓄積された毒素を排出するのにエネルギーを回すことができるようになるのです。

 

さらに言うと、腸内にある「宿便」を排出することも出来ます。

大腸

 

宿便というのは腸壁の角質、腸内細菌の死骸、排出されずに腸内に残った便が混ざってできたものです。

 

宿便が溜まっていると食べ物の吸収がしづらく、無駄に食事を欲するようになるので痩せにくくなったり、腐敗物が溜まっていることでその解毒のために肝臓に負担をかけて代謝が悪くなったり肌荒れを起こしたり、腸で免疫細胞が作られるのを阻害して免疫力を低下させたり、と様々な健康への悪影響が考えられます。

 

普段から毎日欠かさず一日三食の食事を取っていれば大腸も休まることがなく、なかなかこういった宿便を排出することは出来ないのですが、食事を休むことでこの宿便を排出する方に力を注げるというわけですね。

 

若返り効果

空腹を感じるとサーチュイン遺伝子という遺伝子が活性化し、これは細胞の若返りの効果が期待できます。

 

空腹状態になるとサーチュイン遺伝子によってミトコンドリアが活性化しエネルギーを作りだそうとします。しかし空腹状態によってエネルギーの元になる栄養が少ない時には、細胞内に溜まった老廃物をエネルギーに変えてしまうのです。この機能をオートファジー(自食作用)というのですが、老化の原因活性酸素の除去、細胞の修復、脂肪燃焼、シミやシワの防止、動脈硬化や糖尿病の予防などさまざまな効果をもたらします。広い意味で言えば若返り効果が期待できるということですね。

若返り

 

そもそも、人間というのはずっと飢餓と隣合わせで生きてきました。飢餓状態になった時こそ、餌を取るために生命力を活性化して動く必要があったのでしょう。そのため飢餓に備える機能というのは持ち合わせていますが、「過食」に対しては備える術を持っていないのです。

 

昨今では食べ物が余る飽食の時代になっていますが、人間の歴史から考えればごく最近のこと。飢餓と過食、どちらが人間の体にとって自然なことかは一目瞭然です。まあ、肥満というものが現代の飽食に対応した形とはいえますけどね。そして肥満によって様々な病気がもたらされ死のリスクを高めるのも、過食によって食料が枯渇することを防いで人間の絶滅を防ぐという種の保存のための防衛機能と言うことが出来るかもしれません。

 

ダイエット効果

 

単純に食べる量が減ればダイエット効果も期待できます。これは断食の本来の目的とは異なる副次的な効果といえますけどね。

よく、断食によって体重減少に成功したもののリバウンドして戻ってしまったという声を聞きます。これは、単に断食から復帰していきなり普通の食事を取れば、低栄養状態の体がいつも以上に体に吸収しようとするので当然ですね。

 

しかし、断食から空けたあとには「回復食」という普段より軽めの食事を取る必要があります。これは、断食することで休んでいた消化器官にいきなり重労働を課すのを避けるためなのですが、これが結果としてリバウンドを防ぐ効果にもなるのです。

 

食事が少量で済むようになる

 

健康効果だけでなく、経済的にお財布にも嬉しい効果が期待できます。

人間というのは慣れる生き物で、普段から毎日三食食べているような人にとっては朝食を抜くだけでも空腹で辛いということがあるでしょう。しかし続けていくと慣れていくもので、それは1日の断食ですら同じです。

 

そもそも私たちが空腹を感じるのは、文字通りお腹が空になった時というわけではありません。空腹空腹感というのは若干の違いがあります。

空腹

 

空腹感というのは、血中のブドウ糖濃度が下がった時に脳が「食事をしろ」と命令を下すときに覚えるものです。しかしこれを無視すると脳は食事によってブドウ糖を摂取することを諦め、肝臓に含まれるグリコーゲンを分解してブドウ糖を作り出します。

 

空腹感を覚えてもしばらくするとおさまるというのは経験したことがあると思いますが、このように体は様々な備えがあり、空腹ですら慣れてしまうものなのです。

 

1日断食するとものすごくお腹がすくんじゃないかと思えますが、実際にやってみると空腹感は最初のうちだけで終盤になるとそれほど空腹がないことに驚くはずです。そしてこれは断食を終えた後も続き、少量の食事でも満足するようになっているのです。

 

 

1日断食はいつやればよいか

この1日断食というものは、例えば週末を利用してやるなど、定期的に出来ると良いと思います。それは、朝食抜きにするでも消化器を休ませる効果はあるのですが、どこかでまとめて休ませてあげる必要もあると考えるからです。

 

例えば私たちだってそうですよね。朝食抜きにして消化器の24時間フル稼働を避けて休ませることはできますが、それはいわば、「睡眠時間が確保された」に過ぎません。やはり週末に休みがなく毎日ず~っと働いているのでは参ってしまいます。朝食抜きは日々の睡眠、一日断食は週末の休み、そのような位置づけです。

 

そう考えると、毎日規則正しく一日三食を愚直に守り続けることというのは睡眠時間もなく休日すらないのですからこれが健康に良いはずがありません。

 

まあ、健康に生きることよりも食べることの快楽のほうが優先だ!それで健康が悪くなっても構わない!という考えもあると思いますから、それはそれでいいと思いますけどね。



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