「きちんと一日三食食べましょう」

「朝食を抜くと脳に栄養が行かず勉強などにも身が入らない」

などと言われるように、一日三食という言葉は今や健康的に過ごすための大前提になっています。

三食

ところでこの一日三食という慣習はいつから始まったのでしょうか?

人間が誕生した時からすでに本能として一日三食が根付いていたのか?

いや、その日の食事ですら精一杯でいつ獲物が捕れるかもわからないのに悠長に一日三食なんて言ってられるはずがありません。

ということで一日三食について気になることを色々調べてみました。

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日本人の食事の歴史

前述のように原始時代は一日三食など出来るはずもなく、食べられるときにお腹いっぱい食べる、という不規則な食事をしていました。そして一日の活動時間は3時間ほどでそれ以外は無駄なエネルギーを使わないように休んでいました。

 

生きるために必要最低限のことをする時代で、娯楽もないでしょうから仕方ないですね。

 

原始時代よりもう少し進み文化も出来てくると、食事を規則正しく食べようという風になります。弥生時代にはすでに、お米におかずを添えた主食と副食という形態が取られており、現在の私達の食事の原型になったとも言えますね。

一汁一菜

その後、朝夕の一日二食の食事がスタンダードになっていきます。

 

というのも狩猟から農耕民族へと変わっていった日本人は早朝に起きて食事を取り、畑仕事をしたあとは昼寝をしその後再び夕方まで畑仕事、それを終えたらかえって食事というライフスタイルだったからです。

 

例外として労働の激しい工人などは間食として朝夕の間に一度食事を取るという形態を取っていたようですが、大抵の人は一日二食というのが普通でした。

 

平安時代の枕草子には、清少納言が

「大工が食事時間でもないのに昼に食事をしていて滑稽だ」

と書き記しているように、一日三食はむしろ身分の低いものを見下す蔑みの対象であったようです。宮廷貴族は働かないので空腹にもならないということもありますね。

 

これが上級階級にも持ち込まれるルーツとなったのは鎌倉時代で、永平寺の開祖道元が中国から一日三食の慣習を持ち込みました。

 

江戸時代中期になると武士階級が全て朝・昼・夕の一日三食の形態を取るようになりましたが、一般庶民にはまだ普及しません。ただ、朝夕の間に間食として寿、蕎麦、茶団子などを屋台で食べるということはあったようで、すでに一日三食の礎はできていたようですね。

明治時代~エジソンの思惑~

これが一般庶民の間にも決定的に広まるのは明治時代のことです。

これは、かの有名な発明家トーマス・エジソンの影響があると言われています。

エジソン

エジソンがあるインタビューを受けている際に「なぜそんなに素晴らしい発明が出来るのか?」と問われた際に

「それは私が一日三食取っているからだ」

と答えたのです。

 

当時から有名だった、あのエジソンが言ったとなればそれは大正義ですから、これをきっかけに欧米中に一日三食の習慣が広まります。明治時代の日本は欧米に追いつけ追い越せの時代ですからそれに右ならえという形で一日三食が広まっていったのでしょう。

 

しかしこれはエジソンの商業的な戦略があり一日二食のままでは自身が発明したトースターの売上がなかなか伸びないため一日三食が正義だ、と吹聴することで朝にパンを定着させトースターを売ろうと目論んだのです。

トースター

起き抜けに無理やり朝食を流し込むという人は多いです。しかしそれは「健康のために」やっていたと思ったらエジソンに踊らされていただけなんですね。

 

そう考えると、一日三食が果たして現代の生活習慣に合っているのか?という根本的な疑問が湧いてきます。

 

当時の日本より間違いなく食事が欧米化して脂質なども多く摂取しています。一日二食や、極端なことを言えば一日一食でも十分なのではないでしょうか?

一日二食は太るのか?

よく一日二食は太ると言われます。その時に必ず引き合いに出されるのが力士が一日二食だからということです。

力士

本当に一日二食は太るのでしょうか?

 

確かに、例えば一日三食として摂取するはずだった量の食事と全く同じ量のものを二食に分ければ太ります。人間は食事によって様々な栄養を摂取しますが、中でもとりわけ重要なのは三大栄養素と言われる

タンパク質脂肪

ですね。

これらの栄養素のうちタンパク質(アミノ酸)と糖はまず肝臓に蓄えられます。

 

しかし肝臓が蓄えられる量というのには限界があり、その許容量をオーバーした分は脂肪として蓄えられます。そしてこれは困ったことに、炭水化物の余剰分は際限なく脂肪として蓄えられてしまいます。糖質が太りやすいと言われる理由ですね。

 

なので、一日三食の食事を二食で取ろうとすれば脂肪に変換される量も多くなるので太りやすいと言えるでしょうね。

 

とはいえ力士の人たちは仕事のためにプロとしてわざと太ろうとしており食事も半ば無理やり詰め込んでいるところがあります。私達のような一般人はそこまでしませんから、満腹と感じたらそこでやめればいいだけの話です。なので、必ずしも一日二食だから太ると断言はできないと思います。

 

それよりも、「一日三食にしないといけない!」と息巻いて無理やり朝ごはんを流しこんでる人とかいると思うんで、その余計な食事を抜いた分、太りにくいと言えるでしょう。



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