口呼吸は万病の元と言われています。

口呼吸

実は口呼吸というものは、人間しか行っていないものだということを知っていますか?

 

昆虫や爬虫類はもちろん、他の哺乳類でも口呼吸はしておりません。犬なんかを見ると、暑い時に舌を出してハアハアと言っていますが、あれは体温調節のためであって、吸った空気が肺に達するということはありません。タバコで言う「吹かしている」状態ですね。

 

人間がなぜ口呼吸が出来るのかというと、言葉を話すためです。我々は言葉を話す時には喉、要は声帯を振動させるために肺から空気を送り出しますね。そのために口と気道をつなげる必要があったのです。

 

本来、食物を取り入れる口~食道と気道は別々になっているものですが、これが一部接合したために水を飲んだりした時に「気道に入ってむせる」などの弊害も起きてきます。

 

そして口呼吸も、言葉を話す代償として生まれたものです。

 

言葉を話す時や歌を歌う時などにある程度口呼吸をしてしまうのは仕方ないことではありますが、口というのは元々呼吸をするのに適した器官ではありません。本来の呼吸器というのは鼻です。そのため鼻呼吸ではなく口呼吸をしていると様々な弊害が出てくるのです。

 

こちらでは口呼吸をするとどのような弊害が出てくるのか?また口呼吸になってしまう原因や治す方法などをお伝えしたいと思います。

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鼻呼吸のメリットとは

鼻は本来の呼吸器と言えますから、そこには健康的に呼吸をするための様々な機能が備わっております。

 

鼻

 

まず、鼻には呼吸時に空気を取り入れる際に、空気に含まれる異物を取り除くフィルターとしての機能を持っています。空気中には様々な菌やウイルスなどが存在しています。これを鼻毛や鼻の粘膜などが絡め取り、異物が気管支に入ることを防いでくれます。

鼻毛や鼻の粘膜に引っかからない小さい物質というのもありますが、さらに奥の鼻腔、つまり気道の始まりの部分においても繊毛の生えた上皮で覆われていてここでも異物の侵入を防いでいます。

 

また、鼻は吸い込んだ空気を温める機能も持っています。例え冬の冷たい空気であっても、鼻を通すことで体温と同じくらいの温度にまで温めることが出来ます。温めた空気というのは冷たい空気よりも効率よく肺に吸収させることが出来ます。逆に冷たい空気をそのまま吸ってしまうと、体の温度をあげるために余計なエネルギーを使ってしまうという負担もあります。

 

さらに、鼻は吸い込んだ空気に湿気を持たせる機能も持っています。冬の乾燥した空気であっても、鼻を通すことで湿度90%以上の湿気を持たせた空気へと変えてくれます。適度な湿気を持っていればウイルスや菌が繁殖しにくくなります。乾いた空気を口から吸うと、口腔内の唾液の分泌を減らせて口の乾燥をも招きます。口の唾液が減少して乾燥すると雑菌が繁殖して口臭や舌苔が出来る原因になってしまいます。

 

 

つまり、空気清浄機、加湿器、エアコンの機能を持ち合わせたのが呼吸器のスペシャリストたるだったのです。これらの機能を全部すっ飛ばして空気を吸い込むのが口呼吸というわけで、鼻呼吸のメリットは口呼吸のデメリットと表裏一体の関係になっています。なので口呼吸が健康に良い影響があるはずがないのは頷けるところです。

 

口呼吸はみっともないだけでなく、こんなに色々悪影響が出てくるので口呼吸をしてしまっている人は今すぐに治すようにしたいところです。

 

口呼吸の原因と改善する方法

口呼吸の原因となる一番単純なものは鼻づまりです。鼻から空気を吸うのが困難だから口から吸ってしまうということです。

 

逆に言うと鼻づまりさえ良くなれば、自然と口呼吸は解消されていくということでもあるので、これはまず鼻づまりを治すことを考えたほうが良いでしょう。鼻を温めたりすると鼻づまりがスーッと解消されるようです。

 

しかし問題は、鼻づまりではないのに口呼吸をしてしまっている人です。これは口呼吸を無意識にしてしまっているということです。

 

呼吸というのは本来、無意識で行われるものです。それは私たちが睡眠時にもちゃんと呼吸をしていることからもわかりますね。それ故に口呼吸が普段から染み付いてしまっている人は意識的に鼻呼吸をしようと心がけても、ふと口呼吸に戻ってしまうことがあります。

 

その原因としてまず考えられるのは、口を閉じる筋力の弱いことです。

口を閉じる

これは、小さい頃から口を閉じるという習慣があったかどうか、ということも関係してきます。しかし普段から口を閉じる習慣がなければ口周りの筋力は強くないため、だらしなくポカーンと口が開いてしまいます。

 

もう一つ原因として考えられるのは舌の位置の低下です。

舌 位置

 

理想的な舌の位置というものは決まっていて、上顎にぴったりくっついた位置が正しく、上の歯や下の歯にはくっつきません。この舌が上顎から離れて下がってくると、口が開いてくるのを誘発して口呼吸になってしまいます。

 

口周りの筋力を鍛え、かつ舌の位置を正しいところに矯正するのを同時に出来る方法というものが存在していて、それは「あいうべ体操」というものです。

 

  • 1.「あー」と口を大きく開く。
  • 2.「いー」と口を大きく横に広げる。
  • 3.「うー」と口を強く前に突き出す。
  • 4.「ベー」と舌を突き出して下に伸ばす。

 

あいうべ体操

これを1セットとして1日30セット、10セットずつに分けて行うと良いです。

 

これはれっきとした口呼吸を改善するためのトレーニングとしてみらいクリニック院長の今井先生が考案されたものです。声を出す必要もなく、基本的にはどこでも行なえます。



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