風邪というのは多くの人が「冬に引くもの」と思っています。

風邪

 

それは、風邪の菌やウイルスが乾燥によって増え、高温多湿な夏にはあまり馴染みがないと思われているからですね。例えば「風邪」という検索ワードは2月に最も検索数が多くなり、8月に最も検索数が少なくなりますが、その差はなんと3倍以上にものぼります。

 

ですが、高温多湿な夏にこそ増える風邪というのものも存在します。いわゆる「夏風邪」です。夏風邪は普通の風邪よりも治りにくく厄介な風邪です。こちらでは、夏風邪になってしまう原因やその治し方などをお伝えしたいと思います。

 

sponsored link

夏風邪の原因とは?

実は、夏風邪の原因となる根本的なものはほぼ一つで、それはウイルスによるものです。夏風邪の8割以上はこのウイルスによって引き起こされます。

ウイルス

 

 

ウイルスというと乾燥を好む印象が強いですが、風邪のウイルスも様々で夏のような高温多湿の環境を好むウイルスというのも存在します。そのため、夏風邪は梅雨時から夏にかけて増えるのです。

 

夏風邪の原因となると考えられている主なウイルスはアデノウイルス、エンテロウイルス、コクサッキーウイルスなどがありますが、これらのウイルスに接触したからといって直ちに夏風邪に感染するというわけではありません。通常であればこれらのウイルスを跳ね返す免疫力は持っているのですが、免疫力が低下している時にこのウイルスが侵入してくることで夏風邪を発症します。

 

つまり、夏風邪になってしまう実質的な原因は免疫力が低下していること、と言うことが出来ます。では、夏に免疫力が低下してしまう原因というのは何があるのでしょうか?

 

冷房の効きすぎによる気温の急激な寒暖差が自律神経の乱れを引き起こしいわゆる冷房病になる、ということはお伝えしましたが、この冷房病によって免疫機能が低下し、夏風邪を引きやすくなってしまいます。いわば、冷房病の発展形といえるのがこの夏風邪ということになりますね。

 

冷房病についてはこちら

 

さらに言うと、夏バテによって食欲が低下してしまって免疫力が低下してしまうのも夏風邪の原因です。夏バテ自体は「体がだるい」とか日常生活に支障がないレベルの軽い症状であることがほとんどですが、夏風邪に発展する原因となりますので注意したいですね。

夏バテを食事によって予防する方法はこちら

 

免疫力が低下したところに夏風邪のウイルスが入り込むと、免疫力が低下しているため症状が長引きます。夏風邪が長引く原因ですね。

 

かつて、「夏風邪はバカしか引かない」というふうに言われておりました。これは自己管理が出来なくて夏風邪を引いてしまう人のことを揶揄した表現なのですが、エアコンもない時代に暑いからといってお腹を出して寝ていたり、冷たい飲み物を飲み過ぎて体調を崩して夏風邪になる人が多かったからです。

 

そのような行為も免疫力を低下させる要因にはなりますので、「夏風邪はバカしか引かない」という言葉も一理あるのです。

 

夏風邪の症状

 

夏風邪というのはウイルスが原因ということはお伝えしました。そしてそれはアデノウイルス、エンテロウイルス、コクサッキーウイルスという三種類のウイルスで、その症状もウイルスによって異なります。

 

アデノウイルス

アデノウイルスは夏場のプールなどで感染しやすく「プール熱」とも呼ばれています。感染すると咽頭結膜熱、気管支炎(せきや熱)、胃腸炎(下痢、腹痛、嘔吐)、出血性膀胱炎などの症状が現れます。

 

プール熱の呼称の通り、プールの水の汚染やタオルの貸し借りが原因で発症したり、飛沫感染や接触感染でも発症したりします。

 

エンテロウイルス

感染すると急性上気道炎、手足口病(手足の発疹、口内炎、発熱)、ヘルパンギーナ(喉の口内炎)、発疹症(かゆみは伴わない発疹)などの症状が現れます。

 

感染経路としては糞口感染や飛沫感染などが考えられます。

 

コクサッキーウイルス

コクサッキーウイルスは実はエンテロウイルスの一種なので、症状も重複するものがあります。発熱、口内炎、水泡、食欲不振、ヘルパンギーナなどの全身症状から頭痛や吐き気、下痢や嘔吐、筋肉痛を発症することもあります。

 

感染経路もエンテロウイルスと同様に糞口感染や飛沫感染などです。

 

これらの夏風邪ウイルスに共通しているのは暑くて湿度の高い環境で活性化し、呼吸器だけでなく腸内でも増殖してしまうということです。そのため体外へ排出されにくいという特徴を持っており、これが夏風邪が長引いてしまう原因にもなっています。

夏風邪の治し方

 

夏風邪のウイルスにはインフルエンザのように効果的な薬がなく、細菌と戦ってくれる抗生物質も効きません。

 

実際、薬局に行っても「夏風邪用の薬」というものは売っていないですね。一応、薬を服用して症状を軽減させることは出来るとは思いますが、薬はあくまで症状を和らげるのが目的であって根本的な治療になるわけではありません

 

夏風邪を治してくれるのは、薬の力ではなく自分の体の免疫力です。よって、夏風邪の治し方は自分の免疫力を高めることだといえるでしょうね。そのために必要なことは ①十分な栄養 ②水分 ③睡眠 という、健康というものを考えた時に必ず出てくるような基本的なことです。

 

基本的なことではあるのですが、どうしても夏というのはこれらが不足してしまいがちです。夏バテによって食欲不振になってしまい十分な栄養が取れなくなったり、汗を多量にかいて水分やナトリウムが不足してしまったり、寝苦しい夜が続いて十分な睡眠が取れなくなってしまうのが夏という季節ですからね。

 

最も良いのは、夏風邪になる前に予防して気をつけることですね。夏バテ水分不足の対処法については別の記事にてお伝えしておりますので、こちらも参考にしてみてください。



sponsored link

こちらの記事もあわせてどうぞ!