私たちが生活していく中で欠かせないのが睡眠です。

睡眠

 

毎日の生活の中で、これほど避けることのできないものはないでしょう。なんせ、平均的な睡眠時間と言われているのは8時間ですが、これは一日の24時間のうちの三分の一を占めます。私たちが人生を過ごすに当たって、一番長く一緒の時間を過ごすのは恋人でも親でも夫婦でもなく布団です。布団ほど一緒に寝る時間を過ごす相手は他にいないでしょう。正に生涯の伴侶なのです。

 

 

それと同時に、睡眠というのは私たちの健康状態がもろに反映されるもので、睡眠の質を向上させることこそが生活を良くすると言っても差し支え無いでしょう。とはいえ、睡眠に全く不満がない人というのも稀で、大抵の人が忙しさからか慢性的な睡眠不足に陥りがちです。夜は眠りたいと思ってもなかなか寝付けず、逆に朝はすぐに起きたいのについつい「まだ大丈夫」と二度寝してしまう。そして日中に眠くなってしまう。

 

これが逆に、夜はすぐに寝付けて朝もスパっと起きれるようになったらどんなに楽なことでしょう。

 

 

こちらでは、どのようにすれば睡眠の質を向上させることが出来るかをお伝えしたいと思います。

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睡眠の役割

そもそも睡眠の役割というのは何なのでしょうか?

 

疲労回復のために睡眠を取るというものの、睡眠をとると意識が途切れ、外敵の襲来に対して無防備になりますよね。私たち人間は通常、室内で睡眠を取るという形態を取るためこのことはあまり問題ではないかもしれませんが、動物にとっては死活問題です。

 

外で睡眠を取ることは、外敵に襲われるリスクを高める行為であるにもかかわらず、それでもなお睡眠を取る必要性があるということなのです。そしてそれは、単に横になるだけではいけない何かがあるということでもあります。

 

睡眠の役割は主に体内に蓄積された疲労物質を除去することと、脳下垂体から分泌される成長ホルモンによって損傷した筋肉を修復し、増強を促すこと、そして記憶の整理です。

 

受験勉強において徹夜をするのではなく適度に睡眠をとったほうがかえって記憶の定着が良い、というのはもはや常識です。睡眠をとっている時に見る「夢」というのは脳が記憶を整理している際にでるノイズのようなものなので、大抵の場合内容が支離滅裂だったりあまり意味が無いものになっています。

 

しかし、これだけが睡眠の役割のすべてだと言い切ることは出来ません。そもそも睡眠の役割についてはまだ完全に解明されたとはいえません。まあ、宇宙よりも複雑と言われるほどの「脳」と密接に関わりがありますし、脳それ自体の解明も完全にされたとは言えないですからね。

脳

 

睡眠の役割を知るための手段の一つとして挙げられるのは「人は睡眠を取らないとどうなるのか」を知ることです、これによって逆説的に睡眠の役割を知ることが出来ます。

 

世の中には、「人間はどれくらいの時間睡眠を取らずに生活できるのか」などと、私たちのような一般人からすれば単なる苦行でしかない挑戦をしてくれる人がいつの時代にも現れます。

 

 

  • 1959年、アメリカの人気DJピーター・トリップによる200時間
  • 1964年、アメリカの高校生ランディ・ガードナーによる264時間
  • 1977年、イギリス人女性のモーリー・ウェストンによる449時間

 

など、かつて不眠記録に挑んだ人は色々な人がおりますが、彼らは断眠して時間が経つに連れて幻覚、妄想、記憶障害、白昼夢、極端にイライラする、といった症状が現れました。そして断眠への挑戦が終わって通常通りの睡眠を取るとこれらの症状はなくなったといいますから、睡眠はこういった精神活動をするにあたっての脳のメンテナンスやノイズの処理といった役割を担っているものと思われます。

幻覚

 

人間においては、おそらく人道的な問題からされておりませんが、マウスの実験において強制的に眠りを妨げた場合に極端な衰弱と体温調節の不良を示し、脳の視床が損傷して数週間で死に至ったというものがありますので、おそらくこれらの断眠に挑戦した人たちもそのまま続ければ死に至ったものと思われます。

 

上記で言われているもの以外にも、起きている時に体内で作られた毒素を脳内から取り除く役割があるとか、起きている時に溜まったストレスを脳から取り除く役割があるとか言われています。これらの要素が複合的に絡み合って、睡眠が不足すると上記のような症状を発現させるのかもしれませんね。

 

いずれにしても、睡眠が脳にとって重要なことだというのはわかりますね。それは、例えば食事ならば「糖」の代わりにタンパク質や脂肪を取ることでも糖新生というメカニズムから糖を代替的に創りだすことは可能ですが、睡眠の代替手段はなく、睡眠の不足は睡眠そのものでしか補えないというのもあります。

 

睡眠の質を向上させる方法とは?

さて、世の中には「これで睡眠の質が向上します!」というのを謳っている数々のものが存在しています。やれベッドがどうとか、枕がどうとか、サプリがどうとか、正直、これらを全部鵜呑みにしてたらキリがありません。こういった商品の売り込みというのは須く私たちの心の不安を煽ってなんとか買わせようとしてきます。

 

そして自社の商品を売り込むために、具体的な名前は出さないものの他社の商品を貶めてから「うちの商品はここが違いますよ!」と自己弁護するのがお決まりのパターンです。

 

例えば柔らかいベッドを売っているところならば「硬いベッドは睡眠中に体の一点に圧力が集中し疲労が取れない!でもうちのベッドなら大丈夫!」と言うでしょうし、逆に硬いベッドを売っているところならば「柔らかいベッドは体が沈み込むので寝返りを打ちづらく疲労が取れない!でもうちのベッドなら大丈夫!」と言うでしょう。

 

自社の商品の立ち位置によって売り文句を買えるのは当然のことですが、私たち消費者はこの矛盾に惑わされるわけです。

 

果たして柔らかいベッドがいいのか、硬いベッドがいいのかどちらかは使ってみないとわからないですし、人によるんだと思います。なので、ここでは人によらない、体の構造に基づいた、絶対的に正しいとされる「睡眠の質を高める方法」を一つお伝えしたいと思います。

 

それは、深部体温を低下させることです。

 

実は人間の体温というのは、日中に上がり夜に低下するというリズムを取ります。それは、日中は活動的に動き、夜に睡眠の準備をするからです。

深部体温

 

ちょっと思い出してみて欲しいのですが、眠る前というのは布団に入りますよね。その時に何だか手足がポカポカと温まってくることが多いですよね。これは、体内の熱を手足という体の末端に運ぶことで深部体温を下げているのです。

 

体温が下がることで体が本能的に「眠るための準備を始めた」と感じ取り、深い眠りが出来るようになります。逆に言えば、この体温の高低差を意図的に作り出すことが出来れば、寝付きがよく、深い眠りに就いて睡眠の質を向上させることが可能、というわけです。

 

そして、深部体温の高低差を作り出すのに最も身近なのが「お風呂に入ること」です。眠る数時間前にお風呂に入ることで、眠りに就く時間帯にスムーズに深部体温が下がる状況を作り出すことができます。

 

しかし、40度を超えるような暑いお湯に浸かってしまうと、体温が上がりすぎて交感神経が刺激され興奮状態になってしまうため、あまり意味がありません。同じ理由から、スポーツで体温を上げるという行為も推奨されません。睡眠の質を向上させるにあたってはリラックスすることも重要ですからね。38度~40度くらいのお湯がリラックスできてちょうどいい温度です。

 

お風呂に入ることで就寝前くらいに放熱されるのがうまくいくと、手足がポカポカしてくるので冷え性の改善にもいいでしょうね。



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